RtRドラフト感想 ~アゾリウス編~
2012年10月31日 TCG全般
【ギルド全体の感想】
飛行を軸にして安定したクロックを形成することができるギルド。
クロックによる打点はそれほど高い値ではないが、留置とバウンスによってテンポアドバンテージを稼ぐ事に長けており、軽量最速のラクドスを相手にしても先にライフを削りきることも十分可能。
飛行生物に関しては3マナパワー2が3種類コモンに存在し、安定した供給量があることが魅力。環境に存在する到達生物に対応する手段も豊富にあるので、相性の悪いギルドが特になく、レアに依存しない構成でも安定して勝利を狙って行けるのも嬉しい。
特に対ラクドスは、本来のアーキタイプの関係で言えば不利な関係なのだが、単体でラクドスに相性のいいカードがコモンに多く点在しているので、意識した構築さえできていれば、むしろ優位であったりもするのが面白い。
青は防衛、白は強化と色事に飛行テンポという方向性を維持しながらも幅広い性質のカードが存在するので、ピック時の流れが好調であれば相手のデッキに合わせてサイドから投入できるカードが豊富に存在するのもこのギルドの特徴だと思う。
3色構成に関しては、アゾリウスと隣接するギルドはセレズニアとイゼットだが、多くの場合で色を追加する恩恵は少なく、アゾリウスは2色のみの構成になることが多い。
そのわりに、単体で異常に高いカードパワーを持つカードの数が少ないギルドなので、このギルドはしっかりと流れを汲まないとピックの際参入が難しい様に思う。
【アゾリウス採用時に大きく評価が変化するカード】
評価上昇組
《騎士の勇気》
飛行テンポの苦手とする解鎖ビートに対しては、サイズの大きい防衛生物を確保するとともに2体の警戒持ちを得る事で攻勢に出る事を可能にしてくれる。また、パワー2の飛行生物に着ける事で、この環境の到達生物のタフネスの標準ライン4に届くので、緑に対しても安定して高いクロックを作ってくれる。アゾリウスが苦手とする多くのカードに大しての解答となってくれる優良カード。
《払拭》
メインにいれる程ではないが、オーラに依存する構成も多いので、クロックを作っている生物を守る手段としてはかなり優秀。特にセレズニアは飛行に対する解答が、少数の到達生物とコンバットトリックを含むいくつかのインスタント位しか無いので、見た目以上に活躍の場が多い。元々インスタントの多いイゼットにも有効。
展開力のあるアゾリウスだからこそ、呪文の軽さも活きてくる。
《魂の税収》
アゾリウスお得意のテンポアドバンテージを奪うコンセプトに噛み合った一枚。
到達生物を除去するのに特に有効で、使われた相手からしてみれば留置バウンス等の追加の遅延カードを考慮すると、維持コストを払うのは多くの場面で難しい。
《麻痺の掌握》
《天上の鎧》でのエンチャント戦術を狙う場合は、エンチャント除去であることの恩恵がある。ただ、修正1程度のシナジーではあるので、率先して選択すべきものかは疑問。
評価下落組
《暴突風》
飛行でクロックを形成できているのであれば、あまりフルタップの恩恵を受ける事ができない。
それでも、攻めてに回れる地上生物が豊富な構成なら強力なので、デッキ次第と言ったところ。
【3色目の採用】
上でも触れたが、アゾリウスを軸にした三色構成はあまり有効なものがないと思う。
特にタッチ緑の恩恵は少なく、どうせなら緑のカードを多く採用し、緑の優秀な低マナ域を採用していった方がいい様に思う。そういった構成に関してはセレズニアを参照。
タッチ赤に関しては、イゼットにはいわゆるボムレアが多くあるので、それなりに採用する機会は多い。
赤のカードの多くはアゾリウスのコンセプト相性はいいのだが、白と赤は優秀なカードが低マナ域に多く、かつ双方が色拘束が強いカードもいくつかあるにも関わらず、ギルドの組み合わせの関係で中心色になりやすい色は青なので、土地配分が非常に難しいのが難点である。赤を多く採用するなら、門や鍵等のマナサポートをそれなりに準備する必要があと思う。
【ピックに関して】
アゾリウスを組む際は、流れさえ問題がなければ飛行クリーチャーの数を確保するのは容易い。
その関係で、自然と3マナ域が多くなりやすいギルドなので、デッキの質を上げるためにマナカーブを意識したピックをしていきたい。
他のギルドと以上にサイド候補が多く存在するので、カットの数を減らし、早い段階でデッキを仕上げることで、様々なデッキへのサイド候補を確保できるメリットもある事も意識してピックしていくと良いと思う。
特に対ラクドスに対しては、ラクドスは基本ノーガード戦術なので飛行のメリットはかなり薄く、《臣下の魂》のようなサイズに不安のあるカードよりは《セレズニアの歩硝》や《都市内の急使》のようなカードの方が防衛要因として活躍の機会が多いので、サイドカード要因として確保すべきカードの種類は非常に多い。
ラクドス程ではないけれども、アゾリウスも攻め方が単調で、一枚の到達or飛行生物に長く足止めをくらってしまうケースはままある。そういったことのないよう、留置や除去、バウンスの数を確保することが難しいようであれば、到達のタフネスラインである4に届くようにオーラを積極的にピックしていきたい。
【サイド候補】
アゾリウスを組む際に枚数が十分取れている場合、サイドから採用する機会の多いカードを対ギルド毎に挙げておく。
対ラクドス
《武器庫の護衛》:高タフネス
《市場のクロヴァド》:高タフネス
《歌鳥の売り手》:飛行生物との交換要員
《セレズニアの歩哨》:飛行生物との交換要員
《素早い正義》:コンバットトリック、ライフゲイン
《暴突風》:フォグ、《裏切りの本能》対策
《都市内の急使》:飛行生物との交換要員
《圧縮》:コンバットトリック、フォグ
《門衛》:高タフネス
《麻痺の掌握》:オーラ対策
対ゴルガリ
《トロスターニの裁き》:対活用除去
《水馬》:接死用防衛生物
《麻痺の掌握》:対活用除去
対セレズニア
《払拭》:コンバットトリック、除去対策
《閉廷宣言》:エンドカード対策
対アゾリウス
《協約のペガサス》:対飛行防衛
《素早い正義》:コンバットトリック
《暴突風》:フルタップ
《摩天楼の捕食者》:好サイズ
同型だと、クリーチャーサイズがほぼ同一レベルなので、《素早い正義》がそれなりにコンバットトリックとして活躍しやすい。相手も飛行生物がおおいと、《暴突風》のフルタップもエンド手段として機能しやすくなる。
対イゼット
《協約のペガサス》:対飛行防衛
《払拭》:汎用性が高い
《トロスターニの裁き》:万能除去
イゼットのボムレアは、高マナ域のクリーチャーが多く、アゾリウスには能動的に除去できるカードが少ないので、《トロスターニの裁き》が活躍する機会も多い。
飛行を軸にして安定したクロックを形成することができるギルド。
クロックによる打点はそれほど高い値ではないが、留置とバウンスによってテンポアドバンテージを稼ぐ事に長けており、軽量最速のラクドスを相手にしても先にライフを削りきることも十分可能。
飛行生物に関しては3マナパワー2が3種類コモンに存在し、安定した供給量があることが魅力。環境に存在する到達生物に対応する手段も豊富にあるので、相性の悪いギルドが特になく、レアに依存しない構成でも安定して勝利を狙って行けるのも嬉しい。
特に対ラクドスは、本来のアーキタイプの関係で言えば不利な関係なのだが、単体でラクドスに相性のいいカードがコモンに多く点在しているので、意識した構築さえできていれば、むしろ優位であったりもするのが面白い。
青は防衛、白は強化と色事に飛行テンポという方向性を維持しながらも幅広い性質のカードが存在するので、ピック時の流れが好調であれば相手のデッキに合わせてサイドから投入できるカードが豊富に存在するのもこのギルドの特徴だと思う。
3色構成に関しては、アゾリウスと隣接するギルドはセレズニアとイゼットだが、多くの場合で色を追加する恩恵は少なく、アゾリウスは2色のみの構成になることが多い。
そのわりに、単体で異常に高いカードパワーを持つカードの数が少ないギルドなので、このギルドはしっかりと流れを汲まないとピックの際参入が難しい様に思う。
【アゾリウス採用時に大きく評価が変化するカード】
評価上昇組
《騎士の勇気》
飛行テンポの苦手とする解鎖ビートに対しては、サイズの大きい防衛生物を確保するとともに2体の警戒持ちを得る事で攻勢に出る事を可能にしてくれる。また、パワー2の飛行生物に着ける事で、この環境の到達生物のタフネスの標準ライン4に届くので、緑に対しても安定して高いクロックを作ってくれる。アゾリウスが苦手とする多くのカードに大しての解答となってくれる優良カード。
《払拭》
メインにいれる程ではないが、オーラに依存する構成も多いので、クロックを作っている生物を守る手段としてはかなり優秀。特にセレズニアは飛行に対する解答が、少数の到達生物とコンバットトリックを含むいくつかのインスタント位しか無いので、見た目以上に活躍の場が多い。元々インスタントの多いイゼットにも有効。
展開力のあるアゾリウスだからこそ、呪文の軽さも活きてくる。
《魂の税収》
アゾリウスお得意のテンポアドバンテージを奪うコンセプトに噛み合った一枚。
到達生物を除去するのに特に有効で、使われた相手からしてみれば留置バウンス等の追加の遅延カードを考慮すると、維持コストを払うのは多くの場面で難しい。
《麻痺の掌握》
《天上の鎧》でのエンチャント戦術を狙う場合は、エンチャント除去であることの恩恵がある。ただ、修正1程度のシナジーではあるので、率先して選択すべきものかは疑問。
評価下落組
《暴突風》
飛行でクロックを形成できているのであれば、あまりフルタップの恩恵を受ける事ができない。
それでも、攻めてに回れる地上生物が豊富な構成なら強力なので、デッキ次第と言ったところ。
【3色目の採用】
上でも触れたが、アゾリウスを軸にした三色構成はあまり有効なものがないと思う。
特にタッチ緑の恩恵は少なく、どうせなら緑のカードを多く採用し、緑の優秀な低マナ域を採用していった方がいい様に思う。そういった構成に関してはセレズニアを参照。
タッチ赤に関しては、イゼットにはいわゆるボムレアが多くあるので、それなりに採用する機会は多い。
赤のカードの多くはアゾリウスのコンセプト相性はいいのだが、白と赤は優秀なカードが低マナ域に多く、かつ双方が色拘束が強いカードもいくつかあるにも関わらず、ギルドの組み合わせの関係で中心色になりやすい色は青なので、土地配分が非常に難しいのが難点である。赤を多く採用するなら、門や鍵等のマナサポートをそれなりに準備する必要があと思う。
【ピックに関して】
アゾリウスを組む際は、流れさえ問題がなければ飛行クリーチャーの数を確保するのは容易い。
その関係で、自然と3マナ域が多くなりやすいギルドなので、デッキの質を上げるためにマナカーブを意識したピックをしていきたい。
他のギルドと以上にサイド候補が多く存在するので、カットの数を減らし、早い段階でデッキを仕上げることで、様々なデッキへのサイド候補を確保できるメリットもある事も意識してピックしていくと良いと思う。
特に対ラクドスに対しては、ラクドスは基本ノーガード戦術なので飛行のメリットはかなり薄く、《臣下の魂》のようなサイズに不安のあるカードよりは《セレズニアの歩硝》や《都市内の急使》のようなカードの方が防衛要因として活躍の機会が多いので、サイドカード要因として確保すべきカードの種類は非常に多い。
ラクドス程ではないけれども、アゾリウスも攻め方が単調で、一枚の到達or飛行生物に長く足止めをくらってしまうケースはままある。そういったことのないよう、留置や除去、バウンスの数を確保することが難しいようであれば、到達のタフネスラインである4に届くようにオーラを積極的にピックしていきたい。
【サイド候補】
アゾリウスを組む際に枚数が十分取れている場合、サイドから採用する機会の多いカードを対ギルド毎に挙げておく。
対ラクドス
《武器庫の護衛》:高タフネス
《市場のクロヴァド》:高タフネス
《歌鳥の売り手》:飛行生物との交換要員
《セレズニアの歩哨》:飛行生物との交換要員
《素早い正義》:コンバットトリック、ライフゲイン
《暴突風》:フォグ、《裏切りの本能》対策
《都市内の急使》:飛行生物との交換要員
《圧縮》:コンバットトリック、フォグ
《門衛》:高タフネス
《麻痺の掌握》:オーラ対策
対ゴルガリ
《トロスターニの裁き》:対活用除去
《水馬》:接死用防衛生物
《麻痺の掌握》:対活用除去
対セレズニア
《払拭》:コンバットトリック、除去対策
《閉廷宣言》:エンドカード対策
対アゾリウス
《協約のペガサス》:対飛行防衛
《素早い正義》:コンバットトリック
《暴突風》:フルタップ
《摩天楼の捕食者》:好サイズ
同型だと、クリーチャーサイズがほぼ同一レベルなので、《素早い正義》がそれなりにコンバットトリックとして活躍しやすい。相手も飛行生物がおおいと、《暴突風》のフルタップもエンド手段として機能しやすくなる。
対イゼット
《協約のペガサス》:対飛行防衛
《払拭》:汎用性が高い
《トロスターニの裁き》:万能除去
イゼットのボムレアは、高マナ域のクリーチャーが多く、アゾリウスには能動的に除去できるカードが少ないので、《トロスターニの裁き》が活躍する機会も多い。
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