RtRドラフト感想 ~ラクドス編~
RtRドラフト感想 ~ラクドス編~
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【ギルド全般への感想】

この環境の中心となるギルド。
キーワード能力・解鎖を中心に据えたビートの構成が最も有効で、ほぼそれ以外の構成は行えない。
充実した低マナ域生物と、だめ押し手段も一定量存在し、弱いカードであってもそのデッキコンセプトに反するものが少ないので、高くはないが安定した構築と勝率を確保してくれる事が最大の魅力。
ピックの段階でも、赤と黒には《滅殺の火》と《刺し傷》という優秀な除去が存在し、とりあえず除去から入って、上卓の流れを知った上で安定した参入が出来るのもラクドス採用者を増やしている大きな理由だと思う。

ラクドスの大きな特徴としては、カードの評価が別ブロックの際の評価と大きく変わっている点が上げられると思う。ラクドスの理想のスタイルは「アドを無視した、盤面最重視の速攻」スタイルであるといってよい。これは、軽量生物に依存した構成であることが大きな理由だし、序盤のオーラ戦術に対する解決策が非常に少ない環境であるという点も大きい。
手札をすべて使い切るデッキを目指したピックをして行く事でかなりデッキの質が変わってくるのではないだろうか。

ラクドスの弱さは1枚の対応手段(多くのケースで大型生物)によってデッキの8割のカードが無力化される所。
勝利を重ねるためにはどうしてもそれを打開する手段を確保していく必要性はある。最も有力なのはもちろん除去だが、それ以外にも先述のオーラや、恒久的火力、回避能力持ちも多くは無いが存在はするので、意識して行きたい。


【ラクドス採用時に大きく評価が変化するカード】

評価上昇組

《逸脱者の喜び》
優秀なオーラ。今環境は、低マナ域でオーラに対応できるカードが非常に少なく、これとオーラと低マナ域生物だけで容易に相手のライフを危険域に突入させる事が可能。これは今環境のオーラすべてに言える事だが、特にラクドスで特に活かされる性質だと思う。

《飛行術の探求》
実際はイゼットのカードだが、低マナ域の展開に優れるラクドスの方がその修正を有効に活用できる。後述での、青タッチのメリットの一角も担う優良カード。

《裏切りの本能》
毎度ある脅しつけ系のカードだが、ラクドスでは直接的なシナジーもなしに相当凶悪なカードに化けている。こん環境で高く評価される「ディスアドバンテージであってもボードを優位に運ぶ」系のカードの筆頭。

評価下落組

《打ち上げ》
除去の対象の多くは、タフネス4以上のブロッカーになる事が多く、それをどかすために1体生物を消耗する事はかなり厳しい。ただ、ライフルーズ2点は決して低い値ではなく、方向性が全く違うわけでもないので、入るときは入る。

【3色目の採用】

ギルドの関係で、ラクドスにもう一色を追加するのであれば緑か青ということになる。
ただ、ラクドス自身が強いコンセプトを有するギルドであるので、色がかみあっても採用すべきカードは限られる。軽いカード中心のラクドスだけに、どうしても軽量生物等の支援をタッチカラーに要求できないという点でもかなりラクドスは3色構成に制限のあるギルドだと思う。
・ゴルガリ
この意味で、特に緑(ゴルガリ)をタッチで採用する理由はほぼ無いに等しい。
中堅以降でのボムレア等も希薄で、呪文に関しても戦闘向きなものでタッチしたいレベルのものが見受けられない。ラクドスで3色をする場合は自然と青(イゼット)をタッチするようになるだろう。
・イゼット
イゼットに関しては枚数は限られるものの非常にラクドスと相性のいいカードがいくつか存在する。
上でも触れたが《飛行術の探求》で飛行も考慮できる様になるのも大きい。

タッチ推奨カード
《超音速のドラゴン》
《気紛れな薬術師》
《サイクロンの裂け目》
《瞬間移動門》
《暴突風》

レアの部分に関しては好み程度。重要なのはアンコ超過の2枚で、ラクドスで使用するとほぼ勝ちを確定する程のカードであり、タイトなマナバランスの上でも考慮するに値する魅力的なものとなっている。
超過呪文のような、ゴルガリやセレズニアに量でガッチリ固められた状況を打破できるカードはラクドスには皆無であり、どういったデッキにも優位に立てるような強デッキを目指すのであればこの三色目は常に意識していきたいものだと思う。
特に、今後プレイヤー達がこの環境に慣れてきて、的確なラクドスへのアプローチを実行に移してくる様な状況になればより必要とされる戦術だと思う。

【ピックに関して】

ラクドスはドラフトピックはカードの個別評価さえ把握できていれば特に難しい事は無いと思う。純粋に強い除去から始めるとまるいし、《ヘルホールのフレイル使い》や《リックス・マーディのギルド魔導士》、《血暴れの巨人》等の純粋に強いカードから決めうちで組んで行っても、十分なデッキになるのがラクドスである。
ピックの技術が問われるとすれば、それはカットと3色目の考慮が出来るかという部分にある様に思う。
カットに関しては、枚数に余裕がある、あるいは取るものが無い時に、適格に自身が苦手となるカードをカットして行くためにも、下の色の把握する努力は怠るべきでないだろう。
3色目に関して補足する事があるとすれば、《イゼットのギルド門》のピックを超過呪文の確保以前に行う事を私はお勧めする。
理由としては、他のギルド以上にタッチするカードの枚数は限定的であり、門以外のマナサポートがない色なので、3色目に裂ける土地の量が非常に少ないという問題があるからである。超過のためだけに島を入れるのはかなり負担になってしまう位に低マナ域が密集する構成が多いので、できれば門は2以上を確保したい。そうなるとどうしても超過を取ってからの門確保だと厳しい。
さらに、仮に超過呪文が確保できなかったとしても、《飛行術の探求》の飛行修正や《オーガの脱獄者》の攻撃権獲得等の、門を採用する事にメリットの多いギルドであるというのも理由として大きい。

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